IP電話とひかり電話、CM等でよく耳にしますが、その違いってご存知ですか?そもそもそれぞれの特長って?料金はどっちがお得?今回は、そんな疑問を一気に解決いたします。それぞれのメリットとデメリットをしっかり理解して活用することで、月々の電話料金をお安くできるかもしれません。
ひかり電話とIP電話って?
ひかり電話とは
ひかり電話とは、電話会社が提供している光ファイバーを利用する電話のことです。光回線を利用するので、通話の品質が安定しているのが魅力。電話番号は市外局番から始まるので、固定電話から乗り換えても電話番号は継続することができます。全国一律で3分8円の通話料がかかります。110番やフリーダイヤルにも通話が可能です。
IP電話とは?
IP電話とは、プロバイダが提供しているインターネット回線を利用する電話のことをいいます。電話番号は050から始まります。料金が比較的安いのが特徴で、特に同系列プロバイダのIP電話間であれば通話料は無料になるのも魅力です。その一方、インターネット回線を利用しているので、回線状態や、周辺に置かれている機器等の影響を受けやすく、通話が安定しない場合がある、というデメリットがあります。
それぞれどんな人におすすめ?
今まで固定電話を利用していて、電話番号を変えたくない人や、遠方に親戚や実家がありよく電話をかける人、固定電話に電話をする機会が多い人は、ひかり電話が最適でしょう。一方、IP電話にかける機会が多い人や、電話はほとんど受信が専門であるという人には、断然IP電話をおすすめします。また、IP電話に変えたいと思っていても、通信状態が不安定な環境にお住まいの人には不向きです。
ひかり電話とIP電話、併用できる?
もちろん、併用可能です
さて、ひかり電話とIP電話、どちらかを選べない、どちらも使ってみたい、という方に朗報です。実は、ひかり電話とIP電話は一台の電話機で併用することができます。では、この2つを併用した場合のメリットとデメリットはどうなのでしょうか?
併用した場合のメリット
ひかり電話とIP電話を併用した場合のメリットは、電話機が自動でひかり電話とIP電話を切り替えてくれるので、例えばIP電話にかける時はIP回線を利用してくれます。IP電話あての電話料金が自動で無料になるのは魅力的です。また、2つの回線を持つことになるので、市外局番から始まる電話番号と、050から始まる電話番号、2つの電話番号を持つことになり、私用と仕事用に電話番号が使い分けられるのも魅力といえます。
併用した場合のデメリット
では、併用した場合のデメリットはいかがでしょう。2つを併用した場合、メイン回線はIP回線になります。そのため、電話を発信した場合、相手側には050で始まる電話番号が表示されるので相手が登録していない場合、不審がられてしまうことも。ひかり電話の番号で発信したい場合は、相手の電話番号の頭に0000を付けてダイヤルしなければいけません。110番や、フリーダイヤルに発信する時も同様です。
ひかり電話とIP電話の違い、徹底比較
ひかり電話のまとめ
ひかり電話は、固定電話と同じ番号をそのまま使用することができるので固定電話との切り替えを行うことができます。そのうえ、電話料金は固定電話と比べて格安になり、全国一律3分8円の通話料で発信できるのです。また、FAXを使用することも可能。しかし、環境によっては工事費がかかってしまい、初期費用が高くなってしまうことがあるので注意が必要なのと、携帯への電話料金は固定電話とはあまりかわりません。
IP電話のまとめ
IP電話は固定電話とは違い、電話番号が050で始まる番号に変更となります。同じプロバイダー同士であれば通話料は無料になりますが、発信先が固定電話である場合、通話料金が発生します。また、通信環境によっては通話品質が劣ってしまう可能性があるので、事前に通信環境をしっかり下調べしておかなければいけません。また、FAXの使用はできませんので、FAXを利用したい場合は注意が必要です。
まとめ
ひかり電話とIP電話の違いや併用のメリット、デメリットについて詳しく解説いたしました。どちらも使い方によっては、便利な部分も不便な部分もあることがおわかりいただけかと存じます。今の電話の利用状況や、通信環境でどちらがお得かをしっかりと見極めることで、月々の電話料金をもっと安くすることができるかもしれませんね。