光回線

光回線にしたけれど遅い気がする?インターネットを速くする技、教えます!

パソコンを使う生活が日常化し、写真の送付から動画など高解像度のコンテンツをパソコンで見ることが当たり前の日常になりました。そのような生活の中で、インターネットが遅いとストレスが溜まってきますよね。そこで今回は、インターネット速度を解消する術をご紹介します。

速いインターネット実現には、まずその仕組みを知ろう

Web閲覧や買い物、メールやオンラインゲームを楽しむために、まずはインターネットに接続しなければなりません。そのためにはケーブルを引いて、パソコンとつなぎ・・・などいろいろ準備が必要ですが、ユーザーが用意するものはパソコンだけでOKです。その先は、インターネットプロバイダと契約すれば、簡単に繋がります。

インターネットの構成は、インターネットという大きなディジタル網に、サーバーというコンピュータが繋がり、そのサーバーと光回線や電話回線が接続機器を通じて繋がっています。したがって、個人の持つパソコンと光回線などの回線と接続できれば、物理上はインターネットと繋がることになります。その回線とパソコンを中継する機器がモデム(接続形態で名称は異なります)です。

では、モデムとパソコンを繋ぐには、その前に、モデムはどこにあるのでしょうか?

モデムと光や電話回線とサーバーとの接続は、すべてインターネットプロバイダが行い、モデムにサーバーとの接続情報を投入します。パソコンがインターネットと接続するためには、このモデムに接続し、モデムの情報をパソコンに設定すればインターネットが開通します。この一連の「接続」を行うのがプロバイダとの契約です。少し前はプロバイダと光回線との接続は、それぞれ別に行う必要がありましたが、今はほとんどがプロバイダとのみ契約すればOKになっています。

インターネットの速度を測ってみよう!

パソコンを光接続し、その光回線が160Mbpsや1Gbpsといっても、現在の速度が遅いのか速いのかは分からないですよね。家のネットの速度がどれほどのものか測ってみましょう。Web上でインターネットの速度を測定できるサイトがたくさん有ります。

「インターネット」「速度」「測定」というキーワードで検索すると、計測サイトが出てきますので、計測に必要なデータを入力します。加入している回線の種類、住んでいる地域、プロバイダ名などです。

測定のボタンを押すと測定が始まり、下りのスピードと上りのスピードの測定結果が表示されます。ここで、下りとはインターネットサイトからパソコンにデータが送られてくる速度で、上りは逆にパソコンからインターネットサイトにデータを送る速度です。一般に下りのスピードの方が上りのものよりかなり大きいはずで、というのも、動画や音楽などのダウンロードの使い方が多いためです。

下りの速度が20〜50 Mbpsであればほぼ問題はないでしょうが、2〜5Mbps程度の測定値であれば速度は遅いと考えた方がよいでしょう。

インターネットが遅い訳を知って対策を

インターネットの速度測定で遅いという判定が出たとき、どうすればよいでしょうか?まずはインターネットの構成を思い出してみましょう。構成は簡単に最初の方で触れましたが、その中のどれか一つ、または複数個に原因が有ります。

パソコンやLAN

パソコンが古いOSもしくは部品を使っていると、パソコンの処理速度が遅くなります。パソコンに余計なアプリを入れていることで起こる現象も同様です。また、家族が皆同じ時間帯にインターネットで動画を見ているなど、LANからネットへの接続が多すぎるとインターネットの速度は低下します。

モデム

モデムはプロバイダが提供するものですので、最新の技術が取り入れられています。ただし、故障の可能性もあるため疑わしければ、プロバイダに点検してもらった方がよいでしょう。

光回線または電話回線

インターネット回線に電話回線を使用している方式をADSLといい、速度は光に比べかなり遅くなります。光回線が近くまで来ているなら、切り替えた方がよいでしょう。光回線が来ていない地域もまだありますが、光回線の地域は拡大しているため、期待できます。

プロバイダ・サーバー

プロバイダに多くのユーザーが加入していると、ユーザーがネットを使う時間が重なると、サーバーの処理能力に追いつかず速度が遅くなることがあります。プロバイダはサーバーの増設で対応していますが、対応が追いつかない可能性もあり、速度低下の原因がプロバイダだと考えられれば、プロバイダを変えてみましょう。

インターネット閲覧サイト

インターネット閲覧サイトのプログラムか使用機器が古いこと、処理が遅いことがあります。この場合は、サイトの運営者が対応するまで待つ必要があります。ユーザーが多いサイトであれば、運営の対応を待ちましょう。

これらの要因からインターネットが遅い原因を推定し、できることから対策していきましょう。

今、一番速いインターネット光回線はどこ?

日本の回線業者と接続スピードは次のようになり、どこの光回線を使っても同じようなスピードです。NUROだけがやや速い速度の回線と、関東だけの提供ということから、会員数も少なく速い速度が提供できています。

  • NTT日本「フレッツ光」・・・1Gbps
  • KDDI「auひかり」・・・1Gbps
  • NURO・・・2Gbps
  • 地方のみで展開する光回線(eo光など)・・・1Gbps

なお、1Gbpsは1ギガbpsの略で、1秒間に1,000,000,000(10億)ビットの速度で転送されることです。

ソフトバンク光のような回線とプロバイダを行う業者で、光コラボレーションといいます。
例えば、フレッツ光からソフトバンク光に変えた場合でも、光回線はこれまで通りフレッツ光の光回線を使用しますので、通信スピードは変わりません。光コラボレーションの売りは、例えばスマホとのセット割引でトータル料金が安くできることです。サービス内容を確認し、自分に合ったサービスと価格を提供できるプロバイダを選ぶことが、賢いインターネットの利用といえます。

光回線の速度の将来はどうなっているの?

光通信の技術は、FTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)という技術から始まり、当初は100Mbpsほどのスピードでしたが、最近はG-PON、GE-PONという技術が標準となり、1〜2Gbpsを達成しています。さらに、技術的には10G-PONという10Gbpsの通信速度が可能です。

しかし、パソコンやLANを含めた個別機器が通信速度に応じて対応できていないため、機器の技術の向上を待っています。今後、光通信速度は40Gbps目指しており、近い将来標準化される見通しです。

日本の光回線サービスも現状の1Gbpsから速度が上がってくると予想できます。

まとめ

パソコンを普段使っていて、データをパソコンにため込むことから、クラウドを利用した使い方に変わってきていることを実感します。さらに、映画や音楽もストリーミング配信が当たり前に変わり、今後の技術の進歩で生活がより豊かになってくることでしょう。