ネット契約の基礎知識

要チェック!プロバイダを乗り換える前に確認しておきたい注意点

プロバイダを乗り換えたあとに、「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないように、あらかじめ確認しておくべき注意点をまとめてみました。実際に手続きをする前に、確認漏れがないかチェックしてみましょう。

タイミングが重要!現行プロバイダの解約金の有無

プロバイダを乗り換えるには、今契約しているプロバイダを解約する必要がありますが、そのタイミングによって、解約金が発生する場合があります。現行プロバイダの解約条件を、いま一度確認しておきましょう。なお、仮に解約金が発生したとしても、新しいプロバイダとの契約時に割引などのキャンペーン特典があれば、解約金に相当する金額が補填できる可能性もあるので、事前に計算してみましょう。いつプロバイダを解約するのが、金額面で有利になるのか、具体的な日付を確認しておくのがいいみたいです。

また、解約するにあたって、インターネットや電話でスムーズに解約申し込みができるプロバイダが全てとは限りません。なかには、書面のみで解約を受付しており、郵送にて書面が受領された時点やその月末で解約申し込みが成立するプロバイダもあるようです。解約日を希望通りに決定できるように、具体的な解約方法や手続きに必要な日数についても、確認しておいたほうがよさそうです。

乗り換えで、本当に希望するコースが利用できる?

新しく契約するプロバイダのメリットについては、しっかり勉強していても、デメリットについては事前に勉強していないことがありがちです。インターネットなどの具体的な利用方法やエリアによっては、プロバイダを乗り換えることにより、不便さを感じてしまうユーザーもいるため、本当に乗り換えるのがお得なのかどうか、サービス面においてもしっかりと見極めておく必要があります。

たとえば、引越しのタイミングでプロバイダを乗り換えたとき、引っ越した先の回線の種類が違うことに気付かず、切り替えたあとに希望コースが利用できないことが判明することもあるようです。現行のプロバイダへの引越し手続きや入会コースの変更だけでよかったということにならないように、自宅の回線環境とサービスを利用する上で制約がないかどうかも事前に確認しておくことが重要となります。

メールアドレス等が変わることによる影響は?

プロバイダの乗り換えによって、フリーのメールアドレスについては全く影響がありませんが、各プロバイダから提供されているメールアドレスは、基本的には変わることになります。また、IP電話を利用している場合には、一般電話と異なり、プロバイダの乗り換え時に撤去や開通の工事が発生するため、電話番号の変更も必要となります。

メールアドレスとIP電話の番号が変わることにより、仕事などに大きな支障が出る場合には、プロバイダの乗り換えは綿密な計画をして、実施の可否も含めて検討したほうがよさそうです。なお、プロバイダによっては、1ヶ月あたり、100円〜400円程度の料金を負担すれば、乗り換え前のプロバイダのメールアドレスをそのまま利用することができますが、そうなると十分に新しいプロバイダのメリットを得られない可能性もあるので、慎重に判断が必要です。

旧プロバイダの解約日と新プロバイダの開通日の関係

数日であっても、インターネットが使えないと困るという人は、新プロバイダの開通日と旧プロバイダの解約日のズレには注意しておく必要があります。解約日を各月末に設定しているプロバイダも多く、乗り換えのための工事希望日が月初めに集中することから、新プロバイダの開通工事予定が後ろにずれこむ可能性も十分に考えられます。早々に解約日を決めてしまうと、新プロバイダの開通工事が希望通りにならなかった場合、インターネットが使えない不便な生活を一定期間強いられることになりますので注意が必要です。

なお、インターネット回線を提供する回線事業者によっては、新たに光ケーブルなどの敷設工事をする場合、ホームページで工事可能なエリア内に自宅が入っていたとしても、電柱の配置や隣接する家の敷地との関係で工事不可の最終決定が出される場合があります。プロバイダへの申し込みの段階で「工事可能」と言われても、実際に戸別調査による最終確認ができるまでは、気が抜けないということを覚えておきましょう。

キャンペーンや契約内容に見落としはありませんか?

新しいプロバイダへの乗り換えのきっかけとして、「乗り換えキャンペーン」と呼ばれる一連のキャッシュバックや月額料金の割引が魅力的だからという声も多く聞かれますが、その恩恵を受けるために一定の条件があることを確認しておくことが大切です。たとえば、一度契約したら2年間は別のプロバイダに乗り換えができず、仮にその期間中にやむを得ず引越しなどで中途解約する場合には、相当の解約金を支払う義務を負う場合があります。

また、キャッシュバックキャンペーンと謳っていても、現金の振り込みなのか、月額利用料からの割引なのかなど、キャッシュバックの方法によって各ユーザーへの恩恵も変わってきます。宣伝されている文言だけで判断することがないように、いつどのような特典が得られるのか、前提条件をよく確認しておきましょう。

まとめ

理想のインターネット環境をお気に入りのプロバイダで利用できるように、詳細に至るまでしっかりと確認してから、乗り換え手続きを進めていきたいものですね。