ネット契約の基礎知識

プロバイダの種類と特徴について徹底解説

インターネットに接続するには、プロバイダとの契約が必要ですよね。インターネット回線はいろいろありますが、現在プロバイダの数は数百もあると言われています。

今、インターネットを利用している人も、「今のプロバイダでいいのだろうとか、もしかしたら別のプロバイダの方がいいのではないか」と、思うこともあるのではないでしょうか。そこで、プロバイダの種類や特徴について、勉強していきましょう。

通信会社系

回線を持っていて、携帯電話会社をやっている通信会社には、系列のブロバイダがあり、基本的には光回線によるインターネットサービスになるようです。NTT系やKDDI系、ソフトバンク系があります。NTT系の代表的なプロバイダは、OCN・ぷららなどがあります。KDDI系では、auひかり・コミュファひかりなどがあります。ソフトバンク系のプロバイダには、Yahoo!BBがあります。特に、OCNとYahoo!BBは規模が大きく、契約数も大きいです。

通信会社系プロバイダの利点は、電話料金とプロバイダ料金を一緒にすることによって得られる割引があることや料金の支払いが合算されて1回で済むことなどです。また、光回線までは必要ないという人には、NTT系のADSL(今ある電話回線を用いてインターネットが可能な回線)でインターネットができるという強みもあります。

電力会社系

電柱や電線を持っていることか強みである電力会社系にも、プロバイダがあります。具体的には、HOTCNやeo、MEGAEGG、Pikara、BBIQなどがあり、地域密着のプロバイダであるのが特徴です。HOTCNは北海道、eoは関西、MEGAEGGは中国、Pikaraが四国、BBIQが九州で展開しているプロバイダです。

電力会社系のプロバイダは、電柱や電線をそのまま利用してインターネットへの接続が行っているので、回線利用料がより安価に設定されているという利点があります。

電機メーカー系

パソコンなどを作って販売している電機メーカー系にも、プロバイダがあります。主なものとして、BIGLOBEや@nifty、So-netなどがあり、古株プロバイダとして有名です。電機メーカー系と意識しないままで、ずっと利用していた人が多いのではないでしょうか。実は 、BIGLOBEはNECで、@niftyは富士通、So-netはソニーの系列となっています。

パソコンを購入したときに同時に契約ができたり、回線につながっていれば、パソコンですぐ契約できたりするなどの利便性があります。また、新しいパソコンでこれからインターネットを始めようと思っている場合、接続方法や初期設定などに戸惑ってしまうこともありますが、電機メーカー系のプロバイダなら各種サポートなどが充実しているため、安心してサポートを受けることができる利点があります。

回線とプロバイダをセットで契約したいなら!回線一体型プロバイダ

回線一体型のプロバイダとは、通信回線を自社で保有して運用しているプロバイダのことです。プロバイダに契約することで、回線とインターネットの両方のサービスを受けることができます。通信回線と接続サービスのプロバイダが同じ事業者なので、サポート窓口がひとつになっているところが優れた利点です。申込みはもちろん、契約後の問い合わせや料金の支払先が同じ事業者なので、なにかと楽になります。

「急にインターネットがつながらなくなった」などの場合に、回線事業者と接続事業者どちらに電話すれば解決できるのか迷うことがありますが、この一体型ならば迷う必要がありません。回線事業者と接続事業者との間で、あちこちにたらい回しされることも防げるでしょう。

ただし、回線を解約すると、プロバイダも一緒に解約されるので、引越しなどで使う回線が変わった場合、今のメールアドレスは使用できなくなり、引っ越し先で契約し直さなければならないので、注意が必要です。代表的なプロバイダは、Yahoo!BBやUSEN、ケーブルTVなどです。

「自分にぴったり」が選べる!ホールセール型プロバイダ

ホールセール型プロバイダとは、自社で回線を持っていないプロバイダが回線を回線業者から卸売り(レンタル)してもらって、消費者に回線とプロバイダをセットにして提供しているプロバイダのことです。この場合、利用者からしてみると、「回線一体型」と変わりないような気がしますが、大きな違いは、回線は変更しますが、プロバイダはそのままで大丈夫だという点です。また、インターネット接続サービスだけを提供するプロバイダもあります。

このタイプのホールセール型のプロバイダはたくさんあり、利用料金の設定やサービスの種類がとても多様なので、選べる自由度が高いのです。そのため、じっくり比較して選べば、速くて安いインターネット生活を楽しめます。デメリットとしては、通信回線業者とプロバイダが一体化していなければ、契約やサポートの窓口が別々だし、料金の支払先が別々だということですね。代表的なプロバイダは、ぷらら、OCN、nifty、BIGLOBE、So-netなどで、たくさんあります。

まとめ

運営しているプロバイダによって、さまざまな種類があり、それぞれの特徴によってメリット・デメリットがあります。そのため、プロバイダを決める時には、複数のプロバイダをネットや店頭で調べて、希望や利用状況に合ったプロバイダを見つけましょう。

プロバイダを見直すタイミングは、意外に多いものです。パソコンの買い替え時や携帯電話の契約変更時には、特定のプロバイダと契約すると特典が得られることもあります。タイミングが良ければ、安い料金でインターネットを楽しめるかもしれません。